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スポットホットエアーヒータについて

スポットホットエアーヒータは、高温の熱風を一点に集中して照射するヒーターです。熱源には電熱線やハロゲンランプやインバーターなどの電気エネルギーが使われ、照射範囲が狭いのが特徴で細かい部分の加熱や局所的な加熱に適しています。主な用途としては接合・溶接や成形・加工や乾燥・焼付けに加え溶解・蒸発があり、さまざまな産業で利用されています。

自動車製造業では金属部品の接合や溶接に利用されます。食品製造業では食品の乾燥や焼付けに使われ、電子部品製造業では部品の溶解・蒸発に使用されています。上に述べた熱源について以下具体的に説明します。電熱線式は電熱線をヒータ本体に巻きつけて加熱するタイプで、一般的な金属製のものや放射率の高いセラミック製のものがあります。構造がシンプルで価格が安いなどのメリットがありますが、熱源となる電熱線が劣化しやすいというデメリットも知られています。ハロゲンランプ式は、ハロゲンランプの光をヒータ本体に集めて加熱するタイプで、高温を発する性質があり電熱線式よりも高温の熱風を発生させることができます。電熱線の劣化が少ないなどのメリットもありますが、ハロゲンランプの寿命が短いなどのデメリットもあります。インバーター式は電気エネルギーをインバーターで変換して高周波の電流を発生させるタイプで、高周波の電流で電熱線を効率的に加熱します。電熱線式やハロゲンランプ式よりも、熱効率が高いなどのメリットがあります。また、電熱線やハロゲンランプの劣化が少ないなどのメリットもありますが、価格が高いなどのデメリットも知られています。